母親と結婚式の衣装を決めた翌日
さっそくバニラさんに報告するが…
どんだけ聞かないかというと
始まりは二十歳の時。
初めて母親のひいきしているテーラーに連れていかされた。
成人式用にとスーツを仕立ててもらったが
ぼくはスーツを着るどころか
成人式にも出席しなかった。
なんでもブルジョア志向のおふくろとは
まるで意見が合わず、二十歳を過ぎてからも
何度か衝突していた。
それでも、おふくろはあきらめないどころか…
性懲りもなく、スーツを仕立てろと言い出した。
その頃は、肩パットが大きく入った、ブカブカのジャケットに
スリータックの入ったパンツというスーツが流行っていた。
しかし、テーラー増田で仕立てるスーツは
ジャケットのウエストは細めにしぼってあり
パンツも腰回りがピタピタのブリティッシュスタイルだった。(あら、今の流行?)
逃げても逃げても、おふくろはあきらめなかった。
あきらめないどころか
おっかけは日に日にエスカレートし…
さすがに、申し訳なくて
会社の帰りにテーラー増田に寄って行った。
ちなみにダンナの作ったのはタキシードとドレスシャツだけで
紋付袴はレンタルでした。
(つづく)
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